緒川千世『このおれがおまえなんか好きなわけない』のネタバレ＆あらすじ！好きってバレバレですから…

2021-04-22

BL漫画『このおれがおまえなんか好きなわけない』を実際に読んでみました。お勧めしたい見どころ、キャラの表情や感情に目を向けてみた感想もお伝えします！ネタバレを含むあらすじもぜひ参考にしてくださいね。

『このおれがおまえなんか好きなわけない』は、緒川千世が原作者です。大洋図書の『HertZ』で掲載されました。昔から町で評判の美少年だった藤間大成（ふじまたいせい）は、周りから甘やかされて、わがままな自信家でした。そんな彼の人生、唯一の汚点は、御徒町啓太（おかちまちけいた）の存在。三年ぶりに出会った御徒町に、藤間は復讐を決意します！ところが、大嫌いなはずなのに…なぜか胸が高まってしまう！？2016年にドラマCD化されました。

まだ全巻読んだことがない方はぜひ『このおれがおまえなんか好きなわけない』を無料で読む方法を確認してみてくださいね。大好きを隠し切れない二人の可愛らしい恋が楽しめますよ！

『このおれがおまえなんか好きなわけない』漫画情報

 

『このおれがおまえなんか好きなわけない』のネタバレ含むあらすじ

藤間大成は昔から町で噂の美少年でした。周りからとにかく甘やかされて育ってきた藤間はわがまま放題に育ち、中学の頃には自己中心的かつ人生を舐めているような性格が形成されてしまいます。そんな彼の人生唯一の汚点とも言える存在、それが御徒町啓太でした。友達だと思っていた御徒町に「俺たちって友達だったの？」と尋ねられ、今まで挫折を感じたことのなかった藤間の自尊心はバッキリと折られてしまいました。

時は移り変わり三年後、なんと藤間の通う高校に御徒町が転入してきました。藤間のことを全く覚えてない様子の御徒町に人生二度目の敗北感を味わった藤間は御徒町に復習してやろうと誓います。御徒町が藤間に気を許したところで三年前の御徒町と同じことを言ってやり、同じ気持ちを味合わせてやる！と決心した藤間は早速御徒町に近付きます。

しかし藤間の決意も虚しく、色々と仕掛けようとしては失敗し、空回りする日々が続きます。そんな藤間に対し御徒町はなんと「いちいち可愛い」「好きだ」と告白してきたのです。復讐をするなら今が絶好のチャンス！という瞬間に藤間の口から出てきたのは「嬉しい」という言葉でした。

その後もなんとか「おまえなんて大嫌いだ」と御徒町に言ってやろうとした藤間でしたが、どうしてもその言葉は口から出てきません。それを言ったら御徒町との関係が終わってしまうと思うと言えない、という藤間に友人たちは呆れた目を向け、藤間は御徒町のことが好きなんじゃないのかと言い放ちます。そして御徒町を呼んでくるからそれまで自分で考えろと言い、友人たちは去ってしまいました。入れ替わりにやってきた御徒町に藤間が困るならもう近付かないと言われ、それは絶対だめだと反射的に答えた藤間は自分の気持ちを自覚し、復讐をやめることにしたのでした。

御徒町と付き合い始めて幸せな時間を過ごしていた藤間でしたが、あるひ御徒町の従兄弟だという男、真澄に「御徒町には中学の時からずっと好きな奴がいる」という話を聞かされてショックを受けてしまいます。真澄は何かと藤間を目の敵にして突っかかってきて、さらにはひょんなことから「復讐のために御徒町に近付いた」ということが知られてしまいました。御徒町の目の前でそれをばらされた藤間は耐えられず、肯定するような発言をしてしまいます。

その後、なんとかして御徒町に謝りたい、話がしたいと行動する藤間でしたが事あるごとに真澄が邪魔をしてきます。藤間は友人たちの力を借りつつなんとか御徒町の元へ辿り着きました。きちんと向かい合って話をした御徒町と藤間はお互いのすれ違いに気付き、無事に仲直り出来たのでした。

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『このおれがおまえなんか好きなわけない』の見どころ

なんだかんだお互いのことが大好きなことが隠し切れていない二人がとても可愛いです。「御徒町のことなんて好きじゃない！」と言いながらも気持ちが隠し切れていない藤間と無表情ながらも行動や言葉がストレートな御徒町。二人のやり取りは微笑ましく、時々ハラハラしながらも楽しく読み切ることができました。

そして二人とも別の意味で超がつくほどの鈍感です。藤間は自分が御徒町のことが好きなんだと自覚をするまでにかなりの時間がかかっていましたし、御徒町に至ってはなんと「中学時代から好きだった子」が藤間であることに最後まで気が付きません。セリフや状況を聞いて藤間が「それは自分だ」と言うまで全く気づかなかった御徒町、本当に鈍いにも程があります。

そんな可愛らしく鈍感な二人の恋愛模様をテンポ良いギャグを挟みつつ、シリアスでハラハラしつつ味わうことのできる最高の一冊でした。テンポの良い話が好きな方には勿論のこと、ギャグが好きな方、シリアスが好きな方どちらの方にも自信を持ってお勧めできる作品だと思います。

『このおれがおまえなんか好きなわけない』を実際読んだ感想

テンポ良く読み進めることのできる作品が大好きなので、この作品はまさにうってつけでした。藤間と御徒町、時には友人たちも交えたコントのような掛け合い、ポンポンと進んでいくストーリー展開から目が離せません。序盤の御徒町と藤間の空回りを感じるようなやり取りも、後半の両思いになった二人が形成する幸せ空間に巻き込まれながらツッコミを入れる友人たちとのやり取りも全て楽しく読むことができました。

表情の見せ方、描き方もとても可愛らしいです。私は喜怒哀楽の感情が激しく、くるくると表情の移り変わる藤間が特に可愛らしくてお気に入りです。ストーリーが展開していく中で様々な表情を見せてくれる藤間ですが、緒川千世先生の絵柄がさらに可愛らしさを加速させています。また、一見無表情で感情の動きが見えづらく思えるような御徒町ですが、だからこそ彼の表情が動いた時、感情が動いた時の感慨もひとしおです。

正反対な鈍感で、可愛らしい二人の恋模様をぜひ楽しんでいただけたらと思います！