『スキップとローファー』のネタバレ＆あらすじ！恋に友情に青春は大忙し！

2021-04-22

漫画『スキップとローファー』を実際に読んでみたネタバレを含むあらすじ、笑いあり恋もありの感想や見どころまですべて教えます。

『スキップとローファー』は、高松美咲が原作者です。講談社の『月刊アフタヌーン』で連載されています。石川県の端っこの方から来た岩倉美津未（いわくらみつみ）は、今日から東京の高校生です！壮大な人生設計がある美津未ですが、入学初日に迷子になり、志摩聡介（しまそうすけ）に助けられることに。本人的にはしっかり者のつもりの美津未は、少し周りとずれている天然女子。そんな彼女が友情や恋を育む青春ストーリーです。

まだ全巻読んだことがない方は『スキップとローファー』を無料で読める方法やお得に読める方法もありますので、チェックしてみてください。少しずれているけど、まっすぐな美津未に魅了されますよ。

『スキップとローファー』漫画情報

 

『スキップとローファー』のネタバレ含むあらすじ

主人公は過疎化が進む石川県の凧島町で生まれ育ったザ・田舎者の岩倉美津未15歳。神童と呼ばれ、過疎化で苦しむ地方を活性化する野望を胸に、官僚目指して東京の進学校に入学します。

美津未は頭はいいけれどそれ以外は案外抜けてて、傍からみるとやらかすことも多い女の子。だけど自分はしっかりもので、親も友達からも頼られているのだと思って一人で頑張らねばと獅子奮迅の勢いでした。

親も親友のふみも、そんな美津未を暖かく見守っています。美津未は東京での進学に合わせて叔母（生物学的には叔父）の家に居候生活を開始しました。そして、待ちに待った入学式当日、あろうことか大都会東京の路線の多さに負けて迷子になってしまいます。

学校までの行き方なんて余裕、余裕と胸を張っていましたが、路線もろくに通っていない石川育ちの美津未には大都会東京は厳しすぎたのでした。

新入生代表挨拶の使命を負ったまま、たどり着けない学校。美津未は駅で途方にくれます。そこに、同じ制服の男の子が通りかかり美津未に優しく「大丈夫ですか」と声をかけました。現れた神。これが、爽やか、都会的なイケメン志摩聡介との出会いだったのです。

志摩に連れられ学校を目指す美津未は新入生代表にも関わらず遅刻決定の状況に戦々恐々。そんな美津未の様子に聡介は「たかが、入学式じゃん」。美津未を気遣っての言葉だけど、美津未は「それはあなたにとってはでしょう」と返してしまいます。駅につき走り出したふたり、体力がないなか靴を脱いで必死に走る美津未に聡介は楽しいことを見つけたかのような表情で一緒にかけて行きます。

なんとか学校についた美津未は何とか代表挨拶を終えるも、緊張とダッシュのため皆の前で吐いてしまいました。入学早々、美津未には「吐いた人」の称号で呼ばれることに。初めてのクラスになじもうと、後ろの席の江頭ミカに話しかけるも雑に扱われてしまいます。

不安になっている美津未に話しかける声が、見上げるとさっき学校まで案内してくれた聡介でした。聡介は友達になろうと、連絡先も聞いてくれたのです。美津未は都会の男の子はこんなにもキラキラしているものかと感心しますが、そんな美津未の様子をよそに周りは学年一の爽やかイケメンの動向に興味津々。

一気に皆盛り上がり、これからの楽しい学校生活を予感させます。そんな中演劇に夢中な兼近先輩と出会いました。最初、兼近先輩は演劇部に美津未を誘いますが、生徒会希望の美津未は断るものの、聡介がかつて子役としてドラマに出演していたことを知らされました。

先輩は聡介に演劇部に入ってほしいと切望しますが、聡介はそんな素振りを見せたことがないことから、みんなに知られたくないことなのかと察した美津未は、適当に誤魔化してしまいます。けれど、態度に現れやすい美津未の様子に聡介は何かあったかと尋ねました。

美津未は子役の件を白状しますが、聡介は子役は母親の望みで、今はやりたくないと告白。今の自分はやりたいことがないと。逆に美津未にやりたいことを尋ね、美津未の過疎化をなんとかしたいという真剣な思いに聞き入ります。

期待をプレッシャーに感じながらも、親友の励ましと美味しいごはんにより無事受験を乗り切った経緯を聞きますが、いまだ目標を見いだせない聡介に、美津未は将来、彼にやりたいことが見つかったときには、一緒に行きたいところに行って美味しいものを食べようと約束します。

美津未は約束につないだ小指が日ピリピリするのを感じていました。ある日聡介が病欠し、心配する美津未でしたが、実はさぼりであったことが判明。テスト前の大事な時期にと憤慨した美津未ですが、聡介はテストが重要なのは美津未にとってはでしょうとチクリ。

余計なお世話だったとへこむ美津未と、なかったことにしようとする聡介との間には、微妙な空気が流れます。面倒事を避けやり過ごそうとする聡介に、美津未がテストは関係なく単純に聡介が学校に来ないとつまらないと思ったと告白。想像しなかった言葉に聡介は思わず美津未の袖をつかみ、自分も美津未に腹を立てていたわけではなく、自分の夜遊びの噂を美津未が真に受けたのではと不機嫌だったと白状します。子供のような盛大な仲直りをした二人。美津未は胸がどきどきするのを感じていました。

　　　　　　　　　　　まんが王国はポイント購入&使用で最大50％還元でお得！

『スキップとローファー』の見どころ

地方出身で東京での生活に驚いてばかりの美津未ですが、持ち前の素直さと根性で人並み以上に学校生活を充実したものに変えていきます。常に周りの人への思いやりが感じられ、暖かい気持ちで読み進められました。最初は好意的でなかった人も美津未の一生懸命さに触れ、段々と仲良くなっていくところは見どころです。

また、美津未だけでなく、周りのクラスメートも学校生活を通して成長していく様がわかります。一方、爽やかで都会的なイケメンの聡介が最初は迷子の子犬をかまうように接していましたが、時間がたつにつれ、美津未に対し憧れのような物を感じだすところにキュンキュンします。

いずれはこの憧れや可愛がりのような感情が明確に恋心へと変化していくのか、その過程がこれから楽しみです。２巻の聡介からの美津未ちゃんだけは誤解しないで、自分のことをわかっていてと照れながら言うシーンは必見です。その後もすぐには恋に進展するのではなく、微妙な関係が続きますが、確実に特別になっていってるお互いのこれからの関係にも注目して欲しいです。

『スキップとローファー』を実際読んだ感想

高校生活をメインとした内容で、恋愛に重きを置いて恋の進展を描く作品ではなく、登場人物それそれの思春期特有の迷いや焦りも丁寧に描かれています。主人公・美津未の言動と行動が面白くて、話ごとに声に出して笑ってしまいます。コメディー要素もあり、恋愛要素もあり、青春時代をこんな風にすごしてみたかったと思わせてくれる良作です。

主人公の美津未を中心に、子供と大人の狭間の時間を過ごすクラスメートが、一度しかない学校生活を一生懸命に過ごします。恋愛にかたよりすぎると一回読むとお腹いっぱいになってしまいますが、ほのかに恋愛を感じさせつつも、それそれのお話ごとに違う人物が主役となり語られるので引き込まれ、何度も読みかえせます。正直この作品に出合った時、１０年に一度の良作だと思いました。これから美津未と聡介の関係が恋愛方向に進むことを望みますが、まだまだじれったい面白い関係での学校生活が続くのだと思うと期待しかありません。