溺愛系猫人シリーズ3作目『好物は真夜中のうちに腹のなか』のネタバレ＆あらすじ！真鍋グリムと滝浪正親の恋のお話

2021-04-22

人外BL漫画『好物は真夜中のうちに腹のなか』を実際に読んだネタバレを含むあらすじや見どころ、感想について紹介しています。

こちらの作品は蔓沢つた子先生の描かれている『好物はいちばんさいごに腹のなか』『好物はこっそりかくして腹のなか』に続くシリーズの三作目で、前作ではあまり出番のなかった米蔵ユウジと滝浪蓮太郎の息子である滝浪正親にスポットを当てた話となっています。ドラマCD化もされており、前野智昭さん演じる真鍋グリムと高塚智人さん演じる滝浪正親の恋模様を音声でも楽しむことができます。

そんな見どころがたくさんある『好物は真夜中のうちに腹のなか』ですが、こちらの記事では無料で読む方法、安く読む方法についても紹介しておりますためぜひチェックしてみてください。

『好物は真夜中のうちに腹のなか』漫画情報

 

『好物は真夜中のうちに腹のなか』のネタバレ含むあらすじ

物語の舞台は人間が猫を祖先に進化を遂げてきたとされる世界です。人類は猫から人型に近づくにつれて低下する出生率からその身体を進化させ、二足歩行を始めた頃からオスもメスも区別なく子供を産むことができるようになったと言われています。「子供が欲しい」と思うのであれば発情フェロモンを出して相手を誘い、相性が良ければそのままつがいになることもできます。フェロモンにも相性があり、効きやすい体質や効きにくい体質があったり、フェロモンの相性が良くなくても共に生きていくことを選ぶ人たちもいます。そんな多様性溢れる世界の芸能界を中心にお話は展開していきます。

ラジオパーソナリティーを仕事にしている真鍋グリムはとある飲み会に参加していました。友人でありルームメイトの鈴之助に連れられてきたその飲み会にはプロデューサー、バンドマン、モデル、舞台役者と様々な有名人が集っており、多人数での集まりが苦手なグリムは早く帰ってしまおうとします。しかし、そんな中でひときわ目立っていた俳優・正親に声をかけられてしまいました。グリムのラジオが好きでどうしても会いたかったと言う正親を最初は警戒していたグリムでしたが、グリムのラジオが本当に好きでお便りを投稿までしているという彼の言葉に嘘がないとわかると少しずつ警戒を説いていきます。

グリムの正親に対する警戒はどんどん薄れていき、ついに二人きりで飲みに行くような仲になりました。何度目かのサシ飲みで、グリムは正親に外国の珍しいものだという電子煙草を勧められます。吸った感覚に少し違和感を覚えたグリムでしたが、あまり気にせずそのまま眠りに落ちてしまいました。

次にグリムが目を覚ました時には正親とセックスの真っ最中でした。酔ったグリムがフェロモンを出して誘ってきたんだという正親に、今までこんなに壊れてしまったようにフェロモンを出したことはなかったのに、と回らない頭で考えながらも快楽に溺れてしまいます。

その日から数日、グリムは正親との距離をつかみあぐねていました。そんなある日、正親から泊まりで少し遠出しないかと誘われます。自分がしっかりして入れさえすれば、またあんなことにはならないだろうと正親の誘いを承諾したグリムでしたが、その思いに反して正親はグリムに好きだと告げ、グリムが正親のことを好きになってくれて、フェロモンがもらえれば良いだろうと尋ねてきたのでした。まっすぐに自分のことを好きだと告げてくる正親にグリムは絆され、再度身体を重ねてしまいます。

正親と自分の歳の差や、人気絶頂の芸能人である正親の言うことを真に受けて良いのかという迷いから、グリムは正親と距離を置きたいて逃げてしまいました。正親はショックを受け、気持ちを埋めるように仕事漬けの日を送ります。そんな正親の様子を人から聞き、これで本当に良かったのかとグリムも悩むのでした。

すれ違いの日々は正親のピンチにグリムが駆けつけたことで終わりを迎えます。正親のことを狙っていた兄弟のフェロモンに彼が惑わされそうになっていたところに間一髪でグリムは間に合ったのでした。そのまま正親を引きずってホテルに入り、正親の気持ちを聞き出して彼も覚悟を決めます。自分と家族になって欲しいと言う正親に断るわけないだろ、とグリムは答え、二人は晴れて結ばれたのでした。

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『好物は真夜中のうちに腹のなか』の見どころ

この作品は『好物はいちばんさいごに腹のなか』『好物はこっそりかくして腹のなか』から連なるシリーズの三作目となっています。主役の片割れである正親は『好物はいちばんさいごに腹のなか』に登場する米蔵ユウジと滝浪蓮太郎の息子であり、両親二人も作品内に登場します。また、ユウジと蓮太郎にスポットを当てた話も同時に収録されているため、一作目からのファンにはたまらないと思います。

ユウジと蓮太郎だけでなく、これも一作目の『好物はいちばんさいごに腹のなか』にある正親の異父兄弟の直親と夜須田の話も収録されているため、さらに楽しむことができるつくりとなっています。

どちらの話も「一作目を読んでいないとまったくもって話がわからない」ということはないので『好物は真夜中のうちに腹のなか』から読み始めたという方でも十分に楽しんで読むことができます。しかし、一作目、二作目を読んでからの方がより一層楽しむことができると思いました。このお話から興味を持った、もっと読みたい、という方には是非シリーズで読むことをお勧めしたいです。

『好物は真夜中のうちに腹のなか』を実際読んだ感想

グリムと正親のそれぞれがお互いに大きな感情を向け、葛藤しながらも惹かれ合っていくところがとても読み応えがありました。グリムが自分の年齢や人気俳優である正親との距離の取り方について悩んだり、正親はグリムとのなかなか縮まらない距離について悩んだりと、読んでいてハラハラする場面も多かったです。しかし、それだからこそ困難を乗り越えて彼らが結ばれた時の感動は大きかったです。

また、一作目から続いてきてさらに広がる人間関係や家系図について考えることもとても楽しい作品です。『好物は真夜中のうちに腹のなか』の中で正親が結婚を決めたことにより、一作目である『好物はいちばんさいごに腹のなか』に登場した人々の子供世代に当たるキャラクターはほとんどが誰かと結ばたことになりました。以前登場した歳の離れた三つ子たちはどうなったのか？ということや、今作で再登場したユウジと蓮太郎、直親と夜須田のように既巻で結ばれたカップルたちにまた会えるのか？などを考えるとより一層作品を楽しめるのではないかと思いました。