矢沢あい『Paradise Kiss』のネタバレ＆あらすじ！アニメ化&北川景子主演映画化

2021-04-28

漫画『Paradise Kiss』を実際に読んでみました。ネタバレを含むあらすじや印象に残った感想、思わず息をのんだ見どころも教えます！

『Paradise Kiss』は、矢沢あいが原作者です。祥伝社の『Zipper』で掲載されました。私立清栄学園に通う高校三年生の早坂紫（はやさかゆかり）は、学校と塾の往復と受験勉強に追われる毎日でした。そんなある日、矢澤芸術学院のファッションショーのモデルを頼まれて、彼女が見たこともない世界へと足を踏み入れていきます。恋とミシンとステージの青春ストーリー！2005年にアニメ化、2011年には北川景子さんと向井理さん主演で実写映画化もされました。

読んだことがない方は『Paradise Kiss』を無料で読める方法も調べてみましたので、ぜひ試しに読んでみてくださいね。芸術的な衣装にも目が奪われますよ。

『Paradise Kiss』漫画情報

 

『Paradise Kiss』のネタバレ含むあらすじ

名門校・清栄学園3年生で受験生の早坂紫（ゆかり）は、受験勉強に意味を見出せず、勉強もうまくいかずイライラしながら日々を過ごしていました。ある日、紫は道ばた声を掛けられます。個性的な見た目に不審がる紫ですが、嵐、実和子、イザベラ、そしてジョージの4人は矢澤芸術学院服飾科3年生で、学園祭のファッションショーのモデルを探していると説明されます。紫は受験勉強で忙しいと断りますが、そのとき生徒手帳を落としてしまいます。そのなかには、片思いをしている同級生・徳森浩行の写真を入れていたため、生徒手帳を取りに戻しに再び4人のもとを訪ねました。

4人はバーを改装したアトリエで制作活動を行っていて、グループのブランド名はパラダイス・キスといいました。アトリエを訪れた紫は、パラダイス・キスの服を試しに着ることになり、立派な服を自分たちで作ったと聞いて驚きます。紫は、4人が目標をもって本気で服飾に取り組んでいることに気づきます。紫は、みんなのように自分の選んだ人生を歩んでみたいと、学園祭のショーのモデルを引き受けることを決めました。

アトリエに通ううちに、紫はジョージのことが気になり始めます。自信たっぷりで自分勝手なジョージに振り回されますが、いつのまにかジョージのことばかり考えている自分に気づきます。二人は付き合い始めますが、つい甘えてしまう紫に、ジョージは主体性の無い女は嫌いだと言って、ケンカしてしまいます。それでも惹かれ合う二人は交際を続けます。

紫はファッションショーのモデルをやりたいこと、受験をやめたいことをついに母親に相談しました。しかし母親は決して許さず、紫は家出をします。受験をしないなら高校に通う意味もないと、紫は高校を辞めることも考え始めました。紫が仕事を探していると、実和子がデザイナーの姉を紹介してくれて、モデルの代理の仕事をもらいます。そのことをきっかけに、紫はモデル事務所に入れることになりますが、親の承諾が必要と言われてしまいます。紫は家に戻って母親と話しあい、高校を卒業することを条件に認めてもらえることになりました。

ファッションショー当日、ウォーキングをしたことのない紫ですが、本番では堂々とモデルを務めます。結果は惜しくも準グランプリでした。実和子たちが就職先を見つけている中、ジョージはデザイナーになるため、パリに修行に行くと突然紫に告げるのです。

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『Paradise Kiss』の見どころ

登場人物たちがすごくオシャレで世界観を持っていて、見ているだけで芸術鑑賞しているような気分になります。とくに、ファッションショーのときのドレスは圧巻です。ページをめくったときに思わず息を飲んでしまいました。

またこの漫画は、矢沢あい先生の「ご近所物語」の子供たち世代に焦点をあてた、続編的な作品です。ご近所物語のキャラクターも登場しているので、ご近所物語が好きだった人にもおすすめです。もちろん、ご近所物語を読んだことのなくても問題なく読めますよ！

『Paradise Kiss』を実際読んだ感想

この漫画は恋愛というよりも、成長していく紫を描いた物語だと思います。ジョージは、恋愛が大切で彼氏に頼りたいという女性に厳しく、恋愛より夢や人生を大切にして、自主性を持った女性を求めます。ジョージと紫の甘いシーンにはドキドキしますが、紫の自主性の無さからケンカをしているシーンも多いです。ジョージと付き合うことで、紫は徐々に精神的に自立していきます。卒業前の正月、パリにはついて行かないと決断した紫の強さがとても印象的です。

最後まで読むと、愛情をあまり言葉にしないジョージが、どれだけ紫のことを大切に思っていたかが分かります。結末は切ないですが、リアルで納得のいく終わり方です。よくあるハッピーエンドではありませんが、だからこそ印象的で大好きな作品になったのだと思います。