1巻丸ごと試し読み可！『お人形さん』のネタバレ＆あらすじ！無料で読む方法＆半額で読む方法をご紹介

2020-11-172021-01-15

漫画『お人形さん』を実際に読んでみました！最新刊21巻のネタバレを含むあらすじをこっそり教えます。感想、見どころもすべてお伝えしますよ！

『お人形さん』は、ワタナベチヒロが原作者です。COMIC維新の『COMICゴイチ』で連載されています。ヒロキが5歳の頃に覚えていることは、妹と一緒にママに連れられて、知らない男の人と住んだこと。赤ちゃんが生まれたけれど、目を離した隙に浴槽へ沈んでしまい、6歳の頃に赤ちゃんを埋めました。ママは別の男のところへヒロキたちを連れていきます。しかし、その男は暴力をふるう人で、妹は殴られて…。今度は妹を土に埋めました。ボクもここに埋められるの？そんなヒロキの前に、不思議な少女が現れます。この少女は一体…？じわじわと歩み寄る怖さのあるホラー漫画です。

『お人形さん』を無料で読むことができるのは何巻なのか調べてみました！試し読みもありますので、ぜひ読んでみてください。一つ一つのストーリーは短いですが、少しずつ明らかになっていく真相に目が離せなくなりますよ。

『お人形さん』漫画情報

 

『お人形さん』のネタバレ含むあらすじ

令和大学4年の佐藤は就職活動の真っ只中。しかし、企業との採用面接は上手くいかず、選考落ちの通知が山のように増えていく一方でした。就職先が決まらない佐藤は親からもプレッシャーをかけられます。大学のキャリアセンターでも、就職に大切なのはコミュニーケーション能力だと言われ、セミナーに行くことを勧められました。

どんどん自暴自棄になっていく佐藤は、「就職が決まらないまま卒業したら、アルバイトや派遣をやるのか？」「片っ端から様々な職種に応募してもブラック企業に引っかかるだけではないか？」と悩んだ末、就職活動を諦めビルの上から飛び降りようとします。

佐藤がビルの窓に足を乗せた時、後ろから小さい女の子が「まだ飛ばねえのかよ」と話しかけてきました。「見た目はかわいい女の子だけど中身はおっさんだ」と話すその女の子は、「お前を救ってやる」と佐藤に言います。

佐藤の話を聞いた女の子は、彼の状態が就職ウツであり、自分の就職活動の時の苦労話を語ります。佐藤はその話を聞いて女の子の中身が本当におっさんでないことを悟りました。女の子は、佐藤が自分の事を気にし過ぎている事を指摘します。「面接官が自分の事を優秀に思っている」「近所のおばさんは自分の事を立派に育って羨ましいと思っている」など、事実は関係なくそう思い込む事を実践するように提案しました。

大学のキャリアセンターに行った佐藤は、同じ大学に通う根本と言う女子学生に偶然会いました。二人は食堂に行ってお互いの就職活動の状況について報告し合います。就職活動について励まされた佐藤は、根本が自分に好意を持っていると思い込むようになります。

佐藤は根本の自宅に電話して遊びに誘いますが、就職活動が終わったらと断られます。しかし、すでに根本が自分の彼女であると思い込んだ佐藤は、就職活動が終われば交際ができると勘違いしているのでした。

そんな中、採用面接官から「使えない」と言われショックを受けた佐藤は、再びビルから飛び降りようとします。その様子を見た女の子は、「佐藤自身が悪いのではなく否定する人間が悪い」「いつでもあいつらを殺せるのに、お前は優しい」と佐藤に語りかけます。

それからというもの、佐藤は「いつでもお前らを殺せる」という目で周りを見るようになりました。内定が決まった根本に「オレと付き合えるよね」と迫ると、それを否定され佐藤の怒りが爆発します。

佐藤は根本の実家であるコンビニに押し寄せ、根本の母親を刃物で殺害しますが、根本本人の姿はそこにありませんでした。結局、佐藤は駆けつけた警察官に射殺されてしまいます。

根本の母親の葬式に女の子の姿がありました。女の子は佐藤が根本本人を殺害する事を期待していましたが、失敗した事を確認したのでした。葬式場から出た女の子に一人の刑事が話しかけます。被害者の根本の母親は、女の子によって一度復活しましたが、再び殺されてしまったのです。刑事は女の子が人形事件の犯人・薬師丸であることを疑って問い詰めますが、女の子に逃げられてしまいます。

その様子を一人の配達をする男性が見ていました。男性は不思議に思います。その男性が帰った自宅にも、葬儀場の前で見た女の子と全く同じ容姿の子どもが座っているのでした。

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『お人形さん』の見どころ

佐藤が就職活動に悩み、最終的には殺人を犯してしまうまでの展開は、他人事に思えないほどリアルです。全体的に現実の社会問題や若者心理と上手く絡めながら物語が作られているので、社会派の漫画が好きな読者にもおすすめできます。

佐藤がごく普通の若者として描かれているのに対し、謎の女の子は悪魔のような囁きで物語を狂気的な方向へと動かしていきます。ブラックユーモアが好きな読者ほど引き込まれていくような物語の構成になっているので、どのように悲劇が展開されていくのか要注目です。

話の終盤では、謎めいた女の子の正体や過去に起きた人形事件など、ミステリー要素が満載になっていきます。基本は一話完結の構成ですが、過去のエピソードとも大きく繋がっているので、前の巻を読み直してみても良いでしょう。

また、人を復活させたり殺したりする設定によって、物語が複雑に動いています。複雑な設定を読み解くのが好きな方は、何回も読み直して理解する事をおすすめします。

『お人形さん』を実際読んだ感想

藤子不二雄A先生の名作「笑ゥせぇるすまん」に通ずるような、ダークでユーモアのあるエピソードに仕上がっていて楽しく読めました。基本的には一話完結になっているので読みやすいです。

この話でメインの登場人物になっている佐藤は、就職活動に苦労する普通の大学生という読者が感情移入しやすい設定となっています。佐藤の就職活動に関する苦悩が大きく扱われていて、思わず心苦しくなってしまいました。

また、途中からは根本との恋愛要素が絡まっていきます。女の子の洗脳によって佐藤がおかしくなったという演出をしていますが、こういった勘違いした恋愛が殺人に繋がるというのは現実にもあり得ることで、就職活動を含め社会問題をテーマとして扱っている漫画だなと思いました。

人形という設定が物語全体を謎に満ちた雰囲気にしているので、これからの展開が気になります。特に、女の子の正体や「人形事件」の真相などは、今後どんどん明らかになっていくはずなので、チェックしていきたいです。