『くさかんむりに化けると書いて』のネタバレ＆あらすじ！無事に同棲できるのか？

2021-04-162021-04-22

BL漫画『くさかんむりに化けると書いて』は作者は蔓沢つた子さんです。数話仕立てのオムニバス作品なのですらすらと読める漫画です。

恋人と一緒に住みたくて仕方がない卓ととある理由があって同棲はしたくないひろむ。そんな彼らの攻防から物語は始まります。コンプレックスの塊であるひろむの心を卓は開けるのか！？そして無事同棲することはできるのか！？

この記事ではそんな『くさかんむりに化けると書いて』を無料で読める方法や安く読める方法について調べました。彼らの結末が気になった方はぜひ読み進めてみてください。

『くさかんむりに化けると書いて』漫画情報

 

『くさかんむりに化けると書いて』のネタバレ含むあらすじ

神崎ひろむはとあるデザイン系の専門学校に通う一年生。彼は兄弟が多く、行きたかったデザインの専門学校へ進学することができませんでした。そのため高校を卒業してから昼間は工場、夜はオカマバーで専門学校へ通うための資金を貯め、念願の入学を果たします。しかしオカマバーで働いていた時の口調や癖はなかなか抜けず、今でも気を抜くとふとした瞬間に出てきてしまうのでした。

そんなひろむは現在アパートの隣の部屋に住む工藤卓とお付き合いをしています。ひろむの一つ年下の卓ですが、ひろむが専門学校に入学したのが高校を卒業してからしばらく後だったため学内では卓の方が先輩なのです。ことあるごとに「一緒に住もう」とひろむに言ってくる卓でしたが、ひろむはある理由から断り続けていました。

昔ひろむがオカマバーで働いていた頃、お客さんの一人に告白されて付き合うことになり、ゲイだと自覚のあったひろむはそのお客さんに絆されて同棲するようになりました。しかし、ひろむは嫉妬心が人一倍強く、少しでも怪しかったり秘密がありそうだと思ったりすると徹底的に相手を問い詰め、そのあと後悔に苛まれて必死に謝って……という行為を繰り返すようになってしまいます。そんな嫉妬と後悔を繰り返すひろむのかつての同棲相手は去っていってしまいました。

それ以来、ひろむはあんな自分にはもうなりたくないと強く思うようになります。しかし、そうならない自信もまたありませんでした。卓がひろむの料理を好きだと言ってくれて、同じ部屋でご飯を食べるのも本当は嬉しく思っているひろむ。しかし、そんなぼんやりとした幸せな空間が幸せであるほど、幸せが崩れる時が一瞬だと知っているひろむは辛くなってしまうのでした。

そんなひろむの気持ちを知ってか知らずか卓は一緒に暮らそう、と何度も言ってきます。身体を重ねている時にもその話を持ち出してくる卓に、それでもひろむは抵抗します。ムッとしてしまい自分と喧嘩をしたいのか、と問いかける卓でしたが、ひろむは「喧嘩になるのがこわい」と涙ながらに言うのでした。ひろむの涙を見た卓は「すぐに仲直りをすれば良い」と言い、頼むよ、と言ってひろむを抱きしめます。

そしてひろむは自分の欠点だと思っていることや嫉妬心、独占欲について思っていることを卓に全て打ち明けました。それに対して卓は「独占欲を出してもらえない方が寂しい」と言い、卓が卒業してから独立するまでの期間、二人が別々に住むのと今からずっと一緒にいるのとどちらが良い、とひろむに問いかけます。そのことを想像し、卓と離れたら死んでしまうかもしれない、と、ひろむは想像し、卓の真剣な言葉と態度にも心を奪われたひろむは卓と一緒に住む決意を固めるのでした。

　　　　　　　　　　　まんが王国はポイント購入&使用で最大50％還元でお得！

『くさかんむりに化けると書いて』の見どころ

『くさかんむりに化けると書いて』は数話仕立てのオムニバス作品となっています。ひろむと卓が同棲するまでを描いた第一話、ひろむの弟が二人の住む家へやってくる第二話、ひろむが体力不足に悩むジムへ通う第三話と、一話完結の話を幅広く楽しむことができます。また、ひろむと卓が付き合うことになるまでを描いた「くさかんむりは雷にうたれて」という話も収録されており、二人の馴れ初めも知ることができます。ほのぼのとした二人の日常やちょっとしたハプニングを描いているお話たちは心が温かくなります。ゆったりとしたペースの作品やハッピーエンドが好きな方にぜひお勧めしたい作品です。

また、同時収録されている話に「新妻くんと新夫くん」があります。こちらは一見全く別のお話のように思えますが、「くさかんむりに化けると書いて」のひろむと卓が住んでいるアパートの大家さんが実は新妻であることがお話のなかで明かされます。二作品のキャラクターたちが共演するお話も収録されているため、作品同士の繋がりも楽しむことができました。

『くさかんむりに化けると書いて』を実際読んだ感想

全体的に温かくほのぼのとした雰囲気の作品でとても可愛らしく、読後感もとても良かったです。ひろむも卓もお互いのことが大好きだということが伝わってきて読んでいて微笑ましくなりました。ちょっとしたハプニングはあるものの、お互いにお互いが好きな気持ちは変わらなかったりそれを疑うような気持ちの描写がなかったり、ということもあり穏やかな気持ちで読み進めることができました。癒されたい気持ちの時に読みたくなる作品だと思います。

また、同時収録されてるお話の「新妻くんと新夫くん」もとても面白かったです。ヤンデレの気のある小説家の新妻とホストで酒癖のあまり良くない新夫の凸凹な二人が繰り広げるお話もとても読み応えがあり、一気に読み進めてしまいました。巻末のひろむと新妻、卓と新夫がそれぞれ会話している漫画もとても可愛くておすすめです。「新妻くんと新夫くん」は同タイトルのコミックスが後に出版されているため、その後の二人について知りたい！という方はぜひ手にとってほしいです！