無料試し読みでドロドロ体験『丸山遊女～復讐の蕾～』のネタバレ＆あらすじ！遊女の復讐劇を見届けよ

2021-03-08

漫画『丸山遊女～復讐の蕾～』を私が読んでみた感想や姉の無念を晴らす物語の見どころをご紹介します。ネタバレを含むあらすじもこっそり教えますよ。

『丸山遊女～復讐の蕾～』は、桜庭あさみが原作者です。ビーグリーの『まんが王国コミックス』で連載されています。江戸時代・長崎。早くに両親を亡くしたるりは、姉の咲（さき）と二人で暮らしていました。母が長年患っていた病の薬代で借金まであったので、姉は寝る間も惜しんで働いていたのでした。そんな姉に長崎で一番大きな問屋の若旦那と結婚が決まります。これでやっと苦労ばかりしてきた姉が幸せになれるとるりは喜びます。ところが嫁入りするはずだった姉は惨い姿で殺され、さらに罪まできせられたのです。必ず姉しゃまの仇を討ってみせるけんね――姉を殺害した下手人を探し出すため遊女になり太夫へ上り詰めていく、るりの復讐の幕が開きます！！

読んだことがない方は『丸山遊女～復讐の蕾～』を無料で読める方法も調べてみましたので、ぜひ読んでください。るりの美しくて逞しい復讐劇に魅了されますよ！

『丸山遊女～復讐の蕾～』漫画情報

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『丸山遊女～復讐の蕾～』のネタバレ含むあらすじ

時は江戸時代長崎では１年に１度、長崎の氏神である諏訪神社の祭礼「長崎くんち」で賑わっていました。

その祭りでは長崎の各町が演し物と呼ばれる奉納踊を見せていました。その祭りに碧羽も参加します。碧羽は丸山町の小舞の踊り手び選ばれました。ここでしっかりと踊ることができれば遊女として認められます。

碧羽こと本名るりは踊りながら姉のことを思い出していました。姉はいつも優しくるりに接してくれていました。しかし一度だけ怒ったことがあります。それはるりが「遊女になりたい」と言った時でした。

姉が遊女になったことを知ったら怒るだろうなと思いながらもるりは遊女を辞めるわけにはいきません。この祭りで遊女と認められ、後々は太夫になりたいのです。そして太夫になって姉に罪をきせて殺した下手人を見つけたいのです。

３年前るりの姉、咲は丸山遊郭で下働きをしていました。咲とるりは２人暮らしで咲が生活を支えていました。咲とるりの母親が長患いで借金が残っていたため咲が一生懸命働いて返していました。

咲は街では可愛いくて器量はいいことから評判でした。そのため咲のところには縁談の話が２つもきていました。いつも自分のために一生懸命働いてくれる姉を何とか助けたいと思うるりですが、裁縫も料理も中々上手くできません。

姉に楽をさせてあげたいのに何もできない自分を悲しんでいると咲は「るりがいるから頑張れる」といい甘えさせてくれていました。時には母親のように時には姉のように接してくれる咲がるりは大好きでした。

そんなある日、丸山遊郭の高尾太夫の寺宮参詣の行列が通ります。そこに偶然通りかかったるりは太夫の晴れやかさに驚いてしまいます。美しく、品があって艶やかな姿にみんなが惚れ惚れしています。

そのことをるりは早速咲に話します。あんな綺麗な着物を着ることができるのなら自分も太夫になりたいと言います。その言葉を聞き、咲の顔が一変します。

今まで見たことない表情をし、遊女なんて絶対なってはいけないと声を張り上げるのです。そんな咲を初めてみたるりは驚きます。咲は続けて太夫なんて誰もがなれるわけではない、日本人だけではなくオランダ人までも相手をしなければいけないことを言います。

他にも三味線の稽古や読み書きなどいろいろしないといけないと怒る咲をなだめようとし、るりは自分にはできないことなので遊女は大変なのでならないと言い、咲を安心させます。るりは姉がこんなに怒るので遊女になることは良くないことなのだと認識し２度と口にしませんでした。

そこから数ヶ月後、咲のところに縁談の話が舞い込みます。相手は油町の大問屋の大和屋です。家の借金も全部肩代わりしてくれると言い、咲もるりも喜びます。しかし相手の父親である大和屋の大旦那がこの縁談に反対していたのです。それは咲が貧乏であることからでした。

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『丸山遊女～復讐の蕾～』の見どころ

この作品は遊女の内容も盛り込まれながら姉、咲の復讐を果たそうとするるりの奮闘が描かれていて面白い内容になっています。

唯一の肉親で器量もよく街で評判だった咲はるりにとっては大切な存在でした。そしてるりはいつも咲に守られていました。しかし、咲が残酷な方法で殺され、名誉まで傷つけられたことに対して許せないるりはたった１人で遊郭へと乗り込んでいきます。

いつも守られていたのに咲の死をきっかけに変わったるりの行動は驚きで、強い信念を感じます。るりの強さもこの作品の見どころで、強くなければ遊女になり更に太夫を目指して殺された姉の復讐をしようなんて思いませんよね。

また一体誰が何のために咲を殺したのかという点も注目です。実は遊郭の下手人をしていたと言っていた咲でしたが実は咲も遊女でした。そのことをるりには隠していたのでした。その関係で咲は殺されてしまったのか、それとも縁談が原因なのか気になるところです。

困惑しながら、時には自分の無力さを嘆きながらも咲の無実を晴らそうとするるりの逞しさや強さがこの作品の１番の見どころだと思います。

『丸山遊女～復讐の蕾～』を実際読んだ感想

絵もきれいで話の内容も分かりやすく説明されているので、とても読みやすい話になっています。そして何より昔の長崎の言葉が可愛くて読んでいて楽しいです。

絵の綺麗さを象徴する初めてるりが太夫見るシーンでは、本当に太夫が煌びやかで美しく品のある女性というのが分かるようなシーンになっているのでついつい見入ってしまいました。時代背景についても丁寧にかつ簡潔に説明されているので分かりやすいです。

ただ一方この作品はミステリーな部分が多いので時には血が噴き出るような残酷なシーンが描かれているのでそんなシーンが苦手だという人にはオススメできないのかなと思います。

この作品の最大の見どころである主人公のるりの強さ、逞しさは見ていて応援したくなる内容になっていますし、読者にも勇気を与えてくれます。るりの時には自分の無力さに嘆きながらも姉のために一所懸命動いている姿に共感を持つ人も多いと思います。

咲はなぜ殺されたのか、そして殺したのは誰なのかという謎に果たしてるりは辿り着けるのか、ハラハラする内容になっていて読み応えのある作品だなと思います。