『シワワセ～呪いの指輪』11巻完結巻のネタバレ＆あらすじ！ホラー漫画って無性に読みたくなるよね

2021-03-18

漫画『シワワセ～呪いの指輪』を私が読んでみた最新刊11巻の感想や見どころをお伝えします！ネタバレを含むあらすじもぜひ参考にしてください。

『シワワセ～呪いの指輪』は、兎屋まめが原作者です。forcsの『コミックゲンま!』で掲載されました。斉木祐也（さいきゆうや）は、婚約者の香澄（かすみ）と訪れた式場で、プランナーをしている同級生の松田貴臣（まつだたかおみ）に再会します。最高の式を約束し祐也と別れた貴臣は、休憩室のロッカーで小さな木箱に入った指輪を見つけます。指輪に思い当たらなかった貴臣は、それを机の上に置いたのでした。しかし会社に置いて帰ったはずの指輪がなぜかカバンの中に…。妻のミサがプレゼントと勘違いして指にはめてしまいます。すると、その後ろからヒタヒタと誰かが近付いてきて…！指輪をはめると赤い服を来た幽霊が見える！？不気味なささやきを耳にしたとき、死はすぐそこに迫っています。

『シワワセ～呪いの指輪』を無料で読める方法を調べてみました。手軽に読みやすいボリューム感なので、まだ読んだことがない方はぜひ読んでくださいね。

『シワワセ～呪いの指輪』漫画情報

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『シワワセ～呪いの指輪』11巻完結刊のネタバレ含むあらすじ

事件の後、香澄は一人で式場に向かいました。そこで、花などの贈り物の中に指輪の箱が置かれていることに気づきます。

一方、三好の家に行った祐也は死んだと思っていた三好が生きている姿を発見します。しかし、その姿は車椅子に座り理性もほとんど残っていないようでした。三好の父親は、祐也をいじめの一員だと思い込み追い立てます。祐也はいじめに加わらず、何度も救おうとしたと弁明します。

祐也が三好に「夕暮れ時のバス停、2人だけの秘密の場所」と話しかけると、それまで反応のなかった三好がピクリと動きました。三好は「あなた、秘密場所」と呟きます。その呟きを聞いた父親は三好の日記に書かれた内容を思い出しました。父親は、祐也と三好が過去に身体の関係があったことに気づきます。

学生の頃の夏の日、祐也と三好はバス停で待っている時に、一度だけ身体の関係を持ってしまったのでした。それを聞き激昂する父親は、祐也に三好の日記を読むように言います。日記には三好の当時の気持ちが書かれていました。

学校に行かなくなってからも祐也と会うためにバス停へ行った三好。祐也は三好に大学への進学や将来の夢を語ります。祐也は三好にシルバーアクセサリー作りのような夢を持ち続けるように言いかけますが、三好は好きな人とずっと一緒にいることが夢だと答えます。祐也はその時に、シワシワになるまで好きな人といることが幸せなら「シワワセ」だと三好に言って去りました。

実はこの日、三好は自分の作ったシルバーアクセサリーを祐也に渡して、お腹に子供がいることを告げようとしていましたが、言い出せずに自殺未遂を図ったのでした。

三好の自殺未遂の原因が自分だと気づいた祐也は後悔します。三好は最期に「顔も観たくない」と祐也に言い残して、自分の体に火をつけました。燃える三好の家を抜け出した祐也は、自分の手の指輪が人の幸せを嗅ぎ取って殺す呪いを持っていることに気づきます。祐也は自分に幸せになる資格はないと思い、香澄に電話します。

香澄に婚約の取り消しを告げようとする祐也でしたが、香澄は贈り物の中にあった別の呪いの指輪をはめていました。その時、三好はペアリングを作っていたことを祐也は思い出します。

翌日、祐也と香澄の遺体が別々の場所で発見されました。発狂した祐也は電車で自殺し、香澄も式場で謎の死を遂げていたのでした。

何か呪いでもあるのかと話す警官達。祐也の遺品の指輪を手に取った警官は何か不吉な悪寒を感じたのでした。

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『シワワセ～呪いの指輪』の見どころ

ストーリーの大半が禍々しいダークな印象を帯びています。特に三好のキャラクターは狂気的で、何をするかわからない危険な魅力が出ています。主人公の祐也を含め凡庸な登場キャラクターが多いので、三好はホラー的なムードを作る重要な役として際立っています。

指輪の呪いにまつわる過去の回想シーンなどは、普通であれば文字での説明が多くなってしまいがちですが、登場人物の表情やクローズアップした構図などで読みやすく表現されています。絵にも注目しながら読んで欲しいです。

ストーリーは最終話ということもあって、三好の過去や指輪の呪いについてがすべて明らかになっていきます。特に、学生時代の祐也と三好の過去には、指輪についての謎を解く重要な内容が多く含まれているので注意して読む必要があります。

最後には誰も救われないような悲惨な結末が待っていますが、指輪の呪いがこれからも続いていくのではないかという匂わせもあり、良い意味で嫌な余韻が残ります。その辺りの雰囲気も楽しみつつ読むのがおすすめです。

『シワワセ～呪いの指輪』を実際読んだ感想

学校でいじめられて自殺未遂した三好の姿が痛々しく描かれていて、終始危険なムードの場面が続きます。三好にも彼女の父親にも罵倒される祐也は、重い後悔に苛まれ流ことになり、とてもかわいそうです。

痛々しいシーンが続く中、祐也と三好の学生時代の回想シーンは爽やかな恋愛が描かれていて初々しい気持ちになります。少しだけ挟められたアダルトなシーンもストーリーに危険なアクセントを加えています。

しかし、最終的には物語に出てくる登場人物が全員悲惨な運命になってしまうので、読者の好き嫌いはかなり分かれるかもしれません。暗い話や忌々しいホラーが好きな方にはおすすめできる漫画です。

一点残念だったのは、鍵となる指輪が登場人物にどう呪いをかけているのかがわかりづらかったです。祐也の死は三好の日記によって狂わされた側面が強いですし、香澄はどのような呪いで死んだのかはあまり描写されていません。その辺りの描写があればもっと良かったです。