ドロドロBL『プリフェクトの箱庭』のネタバレ＆あらすじ！美人男子上級生の指導とは…

2021-03-10

BL漫画『プリフェクトの箱庭』を実際に読んでみたネタバレを含むあらすじや感想、闇のあるドロドロした見どころまですべて教えます。

『プリフェクトの箱庭』は、左藤さなゆきが原作者です。ブライト出版の『Tulle』で連載されています。超セレブ学校のロイストン学院に、庶民でありながら特待生で転入した佐倉澪斗（さくらみおと）は、そのことで周りから妬まれてイジメを受けていました。眠れずにいたある夜、外を歩いていた澪斗は礼拝堂で、浮世離れした容姿や才能から“月の君”と呼ばれている東院月人（とういんつきひと）に出会います。そして、その出来事がきっかけで、彼の “指導生”に選ばれますが…それは地位や優秀な成績の上級生が下級生をマンツーマンで指導するだけでなく、ソッチの指導もされるということで…！？

読んだことがない方は『プリフェクトの箱庭』を無料で読める方法も調べてみましたので、ぜひ読んでください。英国パブリックスクールのような舞台が好きな方にはたまらないですよ！

『プリフェクトの箱庭』漫画情報

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『プリフェクトの箱庭』のネタバレ含むあらすじ

ある事情でお金持ちの子息が通う全寮制の学校に編入することになった佐倉 澪斗（さくら みおと）は、周囲のお坊ちゃん達から陰湿なイジメを受けていました。

絵の具のついた水を頭からかけられ、汚れてしまった服を洗おうと保健室のドアを開いたそのとき、ベッドの上で男同士がセックスしているところを見てしまい、慌ててドアを閉めたのでした。

顔を真っ赤にしたまま廊下を歩いていると、同じクラスの久世（くせ）に声をかけられたのです。久世は澪斗に予備のシャツを貸してくれました。ついさっきの出来事を久世に話すと、それは花菱（はなびし）先輩と指導生だと教えてくれました。

この「ロイストン学院」では優秀な成績や地位のある上級生が、マンツーマンで指導する下級生を持てる《指導制度》があるのです。選ばれた下級生は断ることも出来ますが、滅多に断る人は居ない…というのは表向きで、実はソッチの指導もしますよという裏事情があったのです。澪斗が見たのもその指導だったようです。

ある夜、眠れなくなってしまった澪斗は外を歩いていると礼拝堂を見つけます。「礼拝堂なんてあったっけ･･･？」と思いながらもゆっくりとドアを開けようとしたそのとき、誰かが走って出て行きました。すると中から「誰か居るの？」という声がしたので覗いてみると1人の男が立っていました。その男は神秘的な美形を持ち《月の君》と呼ばれている、東院 月人（とういん つきひと）だったのです。

その事がきっかけで澪斗は周囲の憧れでもある月人の指導生に選ばれますが、澪斗は月人の二面性を知ってしまい怖くなり「指導生をやめたい」と言うと、月人は澪斗を軟禁状態にしてしまいます。月人は澪斗を自分のものにしたくて何日も抱き続けたのです。

最近月人の雰囲気が変わったという噂があり、澪斗は月人の婚約者だという清華 日万里（せいか ひまり）から「消えてほしい」と言われ悩むのでした。

そんな澪斗を見かねた花菱が、日万里は月人の母親に似ていることを教えてくれました。母親のことは月人から聞いていたので、すぐにどんな人なのか察しがついたのです。花菱は澪斗に「月人を見放さず寄り添ってやって欲しい」と言うのでした。

月人は日万里の所へ行き「僕の世界に君は不要だ」と告げます。

その夜1人で月人の帰りを待つ澪斗が、突然の雷雨で停電になってしまった真っ暗な部屋で震えていたとき、月人が帰ってきたのです。ほっとする澪斗はついに月人に自分の気持ちを伝えます。「月人先輩が居るなら暗闇も怖くない」と話す澪斗に月人は「もう手放せないよ」と言い、2人は暗闇の中で激しく求め合ったのでした。

月人は後日、日万里と婚約破棄をしたそうです。その話は花菱の耳にも入ったようで、日万里はもちろん月人の狂信的崇拝者だと噂される住永（すみなが）にも警戒するよう話をしたのでした。

今日はロイストン学院の創立祭です。表彰式が行われていて、成績最優秀者に贈られるグランドメダルの授与者に月人が選ばれたのです。

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『プリフェクトの箱庭』の見どころ

庶民の澪斗が突然お坊ちゃん学校に編入することになり「庶民出のくせに」や「成金」といった心ない言葉をかけられたり、制服をボロボロにされたりなど陰湿なイジメを受けますが、根性で乗り切る姿に胸が痛くなりました。

穏やかな月人と感情がなくなってしまった冷たい月人の二面性を知ってから「指導生をやめたい」と言った澪斗を軟禁してしまうのですが、その理由はなんとも切なく、月人の辛い過去があったからなのだということを知ると見方が変わってくるかもしれません。

澪斗の事を大切にしたいがゆえに「閉じ込めてしまいたい」という月人の気持ちが強く出すぎてしまった結果なのだ、と分かると軟禁してしまうのもわからなくもないかなと感じました。

全体を通してセックスのシーンは少なめですが、ヤンデレ・ドロドロな恋愛が好きな人にはオススメです。暗めのシーンが多い感じもしますが、その分周りのサブキャラが澪斗を支えてくれるので読んでいてあまり辛くなかったです。絵が綺麗で繊細な世界観にあっという間に引き込まれていきました。

『プリフェクトの箱庭』を実際読んだ感想

スクールカーストの頂点から愛される、庶民での普通の男子というよくある設定でしたが、月人の二面性を知ってからどんどん進んでいくストーリーに少しワクワクしつつも切なくなる内容でした。

サブキャラも印象的な人が多いです。久世くんは良い意味でお坊ちゃん感がなく、澪斗に対して自然に接してくれるところがほっこりしました。物語の箸休めのような久世くんの登場に安心してしまうところがあります。

澪斗の前では優しい月人があんなに冷めた目で感情を出さずにいるところを知ってしまうとシンプルに怖いですね。執着モノが好きな人にはぜひ読んでいただきたいなと思いました。ヤンデレ攻めの表情の変化にご注目です！心理描写が細かく丁寧なので、絵の綺麗さも込みで読み進める度に引き込まれていきました。

全体的に見るとセックスのシーンは少ないです。2人とも美形なのでもっとエロが見たいところですが、まだ続きがあるようなので次に期待したいと思います。