ドラマ化してほしい『ミステリと言う勿れ』のネタバレ＆あらすじ！読み始めたら止まらない！こんなの続きが気になる漫画は初めて

2021-05-07

『ミステリと言う勿れ』を実際に読んでみたネタバレを含むあらすじや感想、見どころまですべて教えます。

漫画『ミステリと言う勿れ』は、田村由美が原作者です。小学館の『月刊flowers』で連載されています。ある冬の朝、ザク切りした玉ねぎをカレーに追加し煮込んでいた大学生、久能整（くのうととのう）のもとに警察が訪ねてきて、近くの公園で起きた殺人事件の疑いをかけられてしまいます。さらには彼の指紋がべったりとついた凶器まで出て…！？真実は人の数だけあるんですよ。マイペースなのに、どこか鋭い久能整が事件の謎を解決します。

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『ミステリと言う勿れ』漫画情報

 

『ミステリと言う勿れ』のネタバレ含むあらすじ

主人公の大学生、久能整は警察で事情聴取を受けます。聴取の内容は、久能と同じ大学に通う寒河江が殺害され、殺害現場で被害者と久能が言い争うのを見たという人物がいるという事でした。疑われる久能ですが、戸惑う事なく冷静に殺害を否定します。

事件を担当する刑事さん達の話を聞き、悩み相談に乗りながら何と真犯人を見つけてしまいます。刑事さん達に顔を覚えられた久能は、男性刑事の一人の電話番号を受け取ります。特別展を見に美術館に向かった久能が、バスに乗ると次の事件が発生します。今度の事件はバスジャックです。お金を要求するでもなく、政府や警察に要求を突きつけるでもないバスジャック犯たちに、自宅に招かれる久能と乗客たち。

犬堂家に着いたバスジャック犯と、久能と乗客たちは、バスジャック犯の目的である「犬堂愛珠を殺した犯人」を突き止めます。このバスジャック計画の主犯の一人が、犬堂我路で久能の友人的な存在になります。道すがら悩みを打ち明け、打ち解けた久能や乗客達は、バスジャックに合ったとは言わず、今回の件を不問にするつもりでした。

しかし、犬堂我路はバスジャック計画の末に見つけた犯人に復讐をし、姿をくらまします。犬堂我路は姿を消す前、久能が見たかった特別展が広島へ行くからいってみたらどうかと勧めていました。広島へ行く事を決めた久能は、新幹線に乗ります。すると、不思議な手紙を持った女性が隣に座っていたので、その女性と手紙の謎を解くことになりました。

手紙の謎を解きつつも、持ち主の女性には何も告げずに新幹線を後にする久能。途中で、犬堂我路の知り合いの狩集汐路という高校生と出会い、彼女の家の問題を解決します。東京に帰ってきた久能は、ポテトサラダを買いに行く途中で不思議な男性に出会いました。

「３」の話ばかりをしている記憶喪失の男性です。彼との会話の中で、持ち前の洞察力と記憶力を発揮した久能は、その男性が連続爆弾魔である事を突き止め、警察に犯人を引き渡します。久能は無事でしたが、土手から転落し入院する羽目になりました。入院中に謎めいた少女ライカと出会います。久能はライカと仲良くなり始めますが、一緒にいると様々な事件に巻き込まれていきます。

『ミステリと言う勿れ』の見どころ

久能の考え方がとても興味深いです。とにかくよくしゃべる主人公で、セリフが多く、話が長い久能節は必見。出会う人の悩みを聞いてあげて、彼が普段から考えている事を話してあげて、相手の心を軽くしている所が、まるでカウンセラーのように見えます。

刑事でもない、探偵でもない一大学生の彼が毎回、不可解な出来事に巻き込まれ、それを解決の方向に持っていき、１話１話丸く収まる所は、読んでいて気持ちがいいです。加えて、久能の名言集が素晴らしいです。ごみ捨ては自分がしているという旦那さんに「ごみ捨て、どこからですか」と尋ねたり、「真実は人の数だけあるけど、事実は一つ」と、証言は見方によって食い違うものだけれど、警察が本当に調べるべきことは起こった事実だと言い切ったり、日本のいじめについても「病んでたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは、いじめている方」など、物語を通して登場する名言が現代の問題の核心をついています。久能を通して語られる作者の考えも見どころの一つです。

『ミステリと言う勿れ』を実際読んだ感想

久しぶりに心から面白いと思える漫画に出会えたと思います。ドラマ化して、もっと多くの人にしってもらいたい作品です。主人公の久能は、教師を目指していると言っているのですが、こんな先生は前代未聞だと思います。もし久能のような先生がいたら、生徒が言った事や生徒のした事を見逃したりはせずに、子ども達からのSOSのサインもキャッチできるんじゃないかと思います。

久能の考え方は本当に斬新で、面白く多角的な切り口から物事を見ています。そして博識です。遺伝子の話をしたかと思えば、夫婦間の問題を女性の立場から見たりできます。男女差別の問題について話したりもすれば、海外の介護事情や教育事情にも詳しい側面もあります。作者の思考に触れられたり、しっかりと取材して漫画を描かれているのが伝わってきます。続きが気になる漫画です。