『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』のネタバレ＆あらすじ！海賊と女医の恋！

2021-03-15

TL漫画『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』を実際に読んだ最新刊ネタバレを含むあらすじや感想、みどころをご紹介しています。

『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』は新人漫画家の宇宙野ユニコ著者、『メルティルージュ』で連載されています。アン・ハーディは、父のような医者になるために、イギリス商船の女性船医として精進する日々を送っていました。航海も残すところ数日となったある日、海賊の襲撃を受けるのです。相手が降伏とともに求めたのは、なんと医者！手荒な真似をする海賊に憤るも、怪我人を見捨てることができないアンは、自ら海賊船へ乗る決断をします。しかし女性だと知られると何をされるかわからない…彼女は男装をして海賊と対面したものの、初めて目にした海賊は、獣みたいな瞳をしたジュードという男で…！？最強の海賊男子ジュードと男のフリをした船医アンの海洋ロマンス！

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『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』漫画情報

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『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』12巻最新刊のネタバレ含むあらすじ

男装を解き、アンは新しい仲間としてみんなに迎え入れられることになりました。ところが歓迎の宴の最中、ひとり神妙な面持ちの船長が口を開きます。大事な話があるとジュードを見つめながら船長から伝えられたのは、シーウルフ号を降りるということでした。

マリアとマーガレットとともに陸で店を守っていきたい、その思いはかつて自身の船を持っていた若かりし頃に戦いで、マリアのお腹の子供を守れなかったという後悔からでした。船長が女性を船に乗せなかった理由をアンはようやく理解したのです。

そのことがきっかけで海に出れなかった船長にシーウルフ号を与え、ジュードを一人前の海の男にしてほしいと預けたのがヴィクター・ウォルフェン、ジュードの父親でした。船長はジュードを見つめ、もう自分の役目は終えたと微笑みます。

そして次期船長にジュードを抜擢したのです。船長が突然船を降りると言い出したこと、そしていきなり自分が船長に選ばれたことが到底受け入れられないジュードは焦ります。船長が選んでくれても仲間がどう思うかわからないと不安を口にするジュード。

そんなことを気にしなくても満場一致だろうと微笑む船長の見つめる先には、当然と言わんばかりに仲間たちの笑顔が溢れていました。さらに船長はもう一つ託したいものがあると告げ、ジュードにある地図を渡します。ヴィクターが幼いジュードとともに船長に預けたという謎の地図。

ジュードのペンダントと似た形のその島の緯度と経度が示すのは太平洋です。もしかしたら財宝が見つかるかもしれない、仲間たちは新たな船長を迎えて熱い思いを胸に船を出航させました。

ジュードは船室で、自分に与えられた運命の重さを改めて実感します。本当に自分でいいのだろうかと吐き出される弱音に、アンはあなたならきっと大丈夫だと強い眼差しで微笑みました。信じているというアンの言葉に胸を打たれたジュードは優しく包み込みキスをします。そこへ航路の相談があると船室を訪ねてきたルイス。

アンは席を外し仲間たちの元へと向かいます。男装を解いても以前と変わらない態度で接してくれるみんなに感謝する一方で、ダンだけは様子が違うことに気づいていました。避けられていることは仕方がないと思いつつもやはり気になるアン。

ダンは一人、悶々と頭を抱えていました。自分はドクターに惚れていない！そう言い聞かせ続けていたのです。一度殺そうとした自分にそんな感情を抱く資格なんてないのだと。

思い悩むダンは、隅で酒をあおるルイスを見つけます。航海士ルイスともあろう人間が酔っぱらうわけにはいかないのだという意地から女装している姿に驚くダン。自分にだって酒に溺れたいときはあると呟くルイスに促され、隣に腰かけました。

ジュードがいつか船長になることをずっと望んできたルイスは、いざそうなってみると寂しいものだと弱々しく微笑みます。側で支えてきたものの、今ジュードの隣にいるのはアン。そのアンにダンが想いを寄せていることにルイスは気づいていました。慌てふためくダンに、海賊なら遠慮してはいけないと囁きます。

欲しいなら奪ってしまえばいい、そうすればまたジュードは自分のものになると不適な笑みを浮かべるルイス。ピリリとした空気が漂うなか、ダンは試しているのかと尋ねました。もしここで自分がイエスと答えていたならばきっと海に捨てられていただろうと。

ルイスはジュードが悲しむようなことは絶対にしないという確信がダンにはありました。そしてダンもまた、ジュードとアンを二度と裏切るようなことはしないという強い思いがあったのです。最低なことをした自分を許し受け入れてくれた二人の想いは一生背負っていかなければならないのだと。

ルイスは安堵したように微笑みます。そして静かな海に映る月を見つめながら、みんなで二人を支えていこうと強く誓い合いました。

そうして迎えたドレーク海峡。荒れ狂うその海を渡れば太平洋に辿り着けます。波にあおられ大きく揺れる船で楽しそうにするルイスに、ジュードはお前が相棒じゃなかったらとっくに船は沈んでいると微笑むのです。

無事にドレーク海峡という嵐を抜けた一行は太平洋に辿り着きました。ところが一変、風も雨もないせいで船が動きません。そんな正反対の状況で食糧も底をつきようとしていたころ、仲間が島を発見します。

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『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』を実際読んだ感想

船長が船を降りることがにわかに信じられない一方で、過去を知ってようやく肩の荷が降りたのかと思うとお疲れ様と言いたくなる複雑な思いです。船長が女性を船に乗せなかった理由がマリアのお腹の子供、つまりマーガレットの兄か姉になるはずだった子供を守れなかった自分を責めてきたからだったんですね…。

船長に抜擢されたジュードは、初めはその責任の重さを受け入れられずにいたようですが船長の思いを聞き、そして仲間たちが満場一致で認めたことで受け止めることができたようです。あまり女性には見受けられない状況なだけに結構感動的なシーンでした！

さらに魅せてくれたのがジュードを思うルイスと、結果、ルイスを理解していたダンのやり取り。ジュードを思う気持ちが強いルイスは、ダンがアンを好きだと知って試すような真似をしました。ところがダンもまた恋にうつつを抜かすようなヤツではありませんでした。

ルイスがジュードを思うように、ダンもまたジュードや仲間を思っていたんですね。個人的にはこのシーンが一番感動的で印象に残りました。

さて、太平洋に到着した一行。とある島を発見した模様です。これが吉と出るか凶と出るか…。次回13巻が楽しみです！！

『海の野獣に奪われて～海賊男子とお医者さん～』の次回巻への予想と期待

ジュードの父親ヴィクターが船長に預けたという地図を引き継ぎ、キャプテン・ジュード率いるシーウルフ号の仲間たちは太平洋に到着しました。風も波もない静かな海を漂っていた一行は島を発見。

果たして地図にある島なのかまだ謎です。

さらにヴィクターはなぜその地図を息子と一緒に船長に預けたのでしょうか。一行は財宝までの道しるべだと信じているようですがまだ真意はわかりませんね。これから何が待ち受けているのか、本当に財宝が隠されているのか、この島は安全なのか？

ジュードとアンも相変わらずラブラブではありますがさらに深めてくれると楽しめそうです！新キャプテンを迎えて初めての旅！どんな出来事が待ち受けているのでしょうか！？