『王の獣～掩蔽のアルカナ～』Cheese!36話のネタバレ＆あらすじ！恐怖と苦痛から逃れるために生まれたもう一つの人格

2021-12-272022-01-28

少女漫画『王の獣～掩蔽のアルカナ～』36話をCheese!2022年2月号で実際に読んだネタバレを含むあらすじや感想、みどころをご紹介しています。

『王の獣～掩蔽のアルカナ～』は藤間麗著者、『Cheese!』で連載されています。天耀たちが皇帝に付けられた蘇月の首輪を外す方法を模索する一方で、もう一つの人格が本当の自分ではないことで孤独を抱える蘇月。首輪を外すことで本来の蘇月が目を醒ますのか、それとも・・・。

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『王の獣～掩蔽のアルカナ～』漫画情報

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『王の獣～掩蔽のアルカナ～』Cheese!36話のネタバレ含むあらすじ

蘇月が目を覚ましたとき既に、皇帝と疆虎による惨虐な人体実験が行われようとしていました。これがあれば痛みは少なくて済むと強引に飲まされた酒によって、意識を保つ間もなく繰り返されるあらゆる部分の切断。不死と言えどその度重なる痛みと恐怖から、蘇月は徐々に精神を病んでいきます。

そんなある日、まだ微かに残る自我に縋るように酒を煽ると、蘇月は手鎖に繋がれた腕を自ら引きちぎったのです。逃げたと焦る疆虎の背後から襲いかかろうとした蘇月はいとも簡単に再び拘束されることとなりました。その罰として麻酔代わりの酒を飲ませてもらえず、耐えられないその残酷な行為についに蘇月のもう一つの人格が現れることとなったのです。ハッと目が覚めた蘇月のそばには藍月が起きた？と立っていました。

一方江凱は天耀の腕を心配します。そんなことより、と天耀は江凱が藍月を風呂に入れたことが気になって仕方がありませんでした。自分の特別な人にちょっかいを出さないでほしいと告げる天耀に、好みでもない女にちょっかいを出すほど暇ではないと江凱は真面目に返します。

媚薬を嗅がせたときの藍月は見ものだったと意地悪く笑いながら、残った媚薬をやろうか？と高笑いしながら江凱は部屋を後にしたのです。

『王の獣～掩蔽のアルカナ～』Cheese!36話を実際読んだ感想

＼前号のお話／

今回、幼い蘇月が皇帝に拘束されたときの話が明かされました。なんと惨い・・・。藤間先生の描き方が上手すぎてこっちも想像力豊かなもので、だんだん吐きそうになってきました。麻酔代わりとか言いながら強い酒飲まされて腕やら足やら色々切断されて内蔵抉り取られて・・・。

麻酔じゃないから！！痛みあるから！！あんなに幼い頃から何年もそれを繰り返されてきたと思うと耐えられないですよね。だからこそもう一つの人格が現れてしまったのだということが明かされました。その痛みと恐怖に耐えられなくなった本来の蘇月は未だ覚醒することなく、もう一つの人格が今表に出ている状態になっています。

そのもう一つの人格こそ、主人格が覚醒しないことで孤独を感じ苦悩しているようなんですね。皇帝たちからの残虐な実験からようやく、ようやく解放されたというのにまだ囚われているのが見ていて辛いです。そのことに気付いていない藍月のことを思うとそれも辛い・・・。

自分が知らないところで蘇月が別のことで苦しんでいるんだと分かったとき、知らないまま蘇月との再会だけを喜び浮かれていたことを責めるだろうなぁとか色々想像してしまいますね。

一方で天耀様と江凱のやり取りは笑えました。可愛いヤキモチだ！とか思っていたのもつかの間、江凱アニキも好きなんかい！みたいな！！それはそれでまた見逃せない展開が待っていることでしょう！

『王の獣～掩蔽のアルカナ～』次回巻への展開予想&期待

次回、リトアネルとの話し合いが進むのではないかと予想しております。ずっと蘇月の苦悩を描いていても何も変わりませんもんね。そろそろ本格的に首輪を外す手前までは話を持って行ってもらって、蘇月の”もう一つの人格”においても藍月や天耀様たちにも気づいてもらうなり打ち明けるなりの展開が欲しいところです。

じゃないと藍月と天耀様のラブーい雰囲気が作れないのです。痛手です。現代の言葉で言い換えるとほやほやカップルなのに何も進んでいないし、蘇月奪還後に二人きりの時間たっぷり取れてないしでもう読者喉カラカラです。

そしてその後はやっぱり本題である次期皇帝候補と従獣の関係が周囲にどう影響を及ぼして、どんな目で見られるかというところに重点を置いていきたいんですよねー。とにかく次回の話は蘇月奪還後、一つの締めくくりになるのではないかなと予想しています。

是非お見逃しなく。