『モノクロリミット』のネタバレ＆あらすじ！アンドロイドとバンドボーカルは恋に落ちるのか？

2021-04-16

BL漫画『モノクロリミット』は、まいねが原作者です。一迅社の『gateau』で掲載されました。恋愛に疲れ、辟易としながら過ごしていた人気バンドのボーカル、ルイ。そんなルイにバンドメンバーの零は恋愛シミュレーション型アンドロイド端末『MARIA』を勧めます。興味本位で『MARIA』を始めたルイの前に現れたアンドロイド、クロは全くルイのタイプではありませんでした。しかし、クロに接していくうちにルイはクロに惹かれていきます。

数々の作品を描いてきたまいね先生の描く『モノクロリミット』ですが、この記事では無料で読む方法、安く読む方法についてもチェックしてあります。気になる方はぜひ記事を読み進めてみてください。

『モノクロリミット』漫画情報

 

『モノクロリミット』のネタバレ含むあらすじ

『JOKER  TRICK』はデビュー曲が大ヒットし、ライブチケットは即完売という今が旬の大人気バンドです。そのボーカル兼リーダーを務めるルイは音楽は人一倍愛していましたが、人付き合いもスケジュール管理も苦手で正直リーダーには向いていないと思っていました。そしてルイは恋愛に疲れ、辟易としておりバンドメンバーにも沈んでいることを指摘されてしまいます。

そんなルイにバンドメンバーの零は『MARIA』という恋愛シミュレーション型アンドロイドを勧めてきました。他人の感情を理解して学習しながら成長することができる人型アンドロイド『MARIA』。それは夢中になりすぎて廃人になる人が続出し、メーカーの判断で生産中止が決定したという怪しい代物でした。極秘ルートで手に入れたと言う零に勧められるまま興味本位で『MARIA』を始めたルイの前に現れたのはルイの好みとはかけ離れた男性型アンドロイドでした。

ルイの恋人を自称し、名前をつけてくれと言うアンドロイドに対してルイは「全身が真っ黒だから」という理由で「クロ」と名付けます。ルイの過去の恋人のデータを知っていたり、嫌いな野菜をあえて食事に出してきたりと振り回されるルイはどうにか返品か削除かをする方法を探そうとしました。しかしその方法は見つかりません。

波乱が始まるかに思えたクロとルイの共同生活でしたが、思いのほか順調に進んでいきました。クロは言われたことすぐ学習し、炊事、洗濯、掃除と何でもできるので慣れてしまえば助かることの方が多く、ある程度の社会常識があるとわかると買い物にも行かせられるほどでした。クロがアンドロイドであることをルイ自身も忘れそうになることがありましたが、触れても体温がない、眠らないなどふとした瞬間に「人間ではない」ということを思い知らされながらもルイはクロのいる生活に慣れていきました。

器用さもあいまってクロはルイのバンドのマネージャーをすることになりました。しかし、様々な人と交流し、最初の頃とは比べものにならないくらい表情も豊かになり、意思を持って行動するようになったクロにルイはモヤモヤとした感情を抱くようになってしまいます。クロに人間であって欲しかったと思う反面、独占したい、めちゃくちゃにしてしまいたいという思いが募っていくルイ。これが愛という感情なのか、と自覚し、気持ちを打ち明けたその日の夜にクロは消えてしまいました。

クロがいなくなり、ずっと沈んだ生活を送っていたルイでしたが、メンバーの支えもあり何とか前を向き始めました。そしてクロに思いを募らせながら新曲を書き、お披露目ライブへと臨みます。そしてその日、奇跡が起こるのでした。

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『モノクロリミット』の見どころ

冒頭で一気に引き込まれ、すらすらと読み進めることのできる作品だと思いました。『JOKER  TRICK』のライブのシーンから物語が始まり、主人公・ルイが会いたかった人物に再会する、という場面から一気に世界観に引き込まれたところからお話は始まります。現代世界のようで近未来のような独特の世界観にも困惑することなく入り込むことができました。

本作のもう一人の主人公・真白サイドの物語を読むことで初めてタイトルの「リミット」の意味がわかる仕掛けも面白いと感じました。『MARIA』はまるで人間と変わらないクオリティのアンドロイドと恋愛をすることができますが、それは三ヶ月という期限つきのものだったのです。説明書が手元になかったルイはその事実を知らず、クロを失った時に沈み切ってしまいます。

『MARIA』が物語の最後でルイが推察していた近未来的な出会い系アプリだったとしても、運命だと思いたいと言った彼の言葉に私は同意します。様々な考察をすることもでき、とても楽しかったです。

『モノクロリミット』を実際読んだ感想

『MARIA』という存在をどう捉えるかでまた違った面白さがある作品だと個人的には思いました。ルイは『MARIA』を通して「クロ」というアンドロイドと出会い、クロのおかげで愛が何なのか、人を好きになるとはどういうことなのかを知っていくことができました。しかし、『MARIA』には三ヶ月という期限があり、クロも例外ではなく期限を迎えた日に消えてしまいます。

クロを失い失意の中生きるルイでしたが、彼はクロに生写しな人間、真白と出会います。真白も『MARIA』によってルイに生写しなアンドロイドと恋をしていましたが、三ヶ月という期限によって引き裂かれてしまっていたのでした。真白は『JOKER  TRICK』のポスターを見てアンドロイドの「ルイ」とそっくりなルイという存在を」見つけ、ライブに足を運びます。果たして人間であるルイと真白は出会ったのでした。

ルイと真白は『MARIA』によって出会ったのか、その出会いは偶然だったのか運命だったのかはわかりません。しかし、ルイとクロ、真白とアンドロイドの「ルイ」、そしてルイと真白の恋全て本当の気持ちだったと私は思います。物語の最後でルイと真白が出会えて、新しい恋をすることができてよかったなと思いました。