ちょっとグロいよ！試し読みで確認して！『回復術士のやり直し』のネタバレ＆あらすじ！無料何巻読めるかチェック

2020-10-232021-01-15

漫画『回復術士のやり直し』を私が読んでみた感想や見どころをお伝えします！目を覆いたくなる過激なネタバレありのあらすじもぜひ参考にしてください。

『回復術士のやり直し』は、月夜涙が原作者、羽賀ソウケンが作画者です。KADOKAWAの『ヤングエースUP』で連載されています。【癒】の勇者・ケヤルは、薬漬けにされ、自我のない人形として、魔王を倒す勇者のパーティにいました。ところが、あるスキルの顕現で正気を取り戻し、【回復】が最強に至る魔法だと確信します。世界そのもの【回復】して、四年前――【術】の勇者・フレアと出会う前からやり直すことを決めます。2021年にアニメ化も決定した復讐劇の幕が上がります！

『回復術士のやり直し』を無料で読むことができるのは何巻なのか、安く読む方法はないか調べてみました。試し読みもありますので、ちょっとエッチでグロい復讐ストーリーをぜひ読んでみてください。

『回復術士のやり直し』漫画情報

 

『回復術士のやり直し』のネタバレ含むあらすじ

遠き世界の最果ての地にある漆黒の世界にて、勇者一行と魔王の最後の戦いが始まろうとしていました。【剣】の勇者である麗人のブレイドと、【砲】の勇者である屈強なるブレット、【術】の勇者であるフレア王女、そして【癒】の勇者であるケヤル。しかし彼だけは、他の勇者とは違い、粗末な衣服に身をまとい、首枷を付けられて奴隷のように扱われていました。彼は勇者の仲間としてではなく、ただの回復するだけの道具として扱われていたのでした。

ケヤルはどんな傷も癒す事の出来る【癒】の勇者として才能を認められ、破滅を願う魔族から世界を救うために村を出ました。でもそれは英雄譚のように物語めいた輝かしい日々ではなく、辛酸を舐めさせられ、屈辱と汚名を浴びせられるだけの地獄の日々の始まりでしかありませんでした。ケヤルの回復能力は癒すべき相手の受けた苦痛と激痛を経験し、その恐怖と苦悩を受け入れなければならなかったため、彼自身の精神と肉体を蝕んでいく、あまりにも致命的な欠点を持っていた能力だったのです。

しかしフレアはそんな彼を労わる事など無く、使い勝手の良い回復役として扱いました。彼を薬漬けにし、意識を低迷させ、奴隷として酷使しました。見た目は聖母のような優しさを魅せる彼女でしたが、腹の裏では弑逆心と残虐非道の冷淡な心を持つ破綻者であり、彼を苦しめては嬲るサディストだったのです。世界を救う勇者としての能力を持つも、フレアと二人の仲間達は、その力に溺れ、陰で悪行を重ねる人の皮をかぶった悪魔でした。そんな彼らからケヤルは、仲間としてではなく奴隷として扱われていました。

いつしか人格は無くなり、命令をただ聴くだけの人形となった彼……でしたが、待ちわびた時がようやくに訪れたのです。魔王との激戦の中で重傷を負ってしまったブレイドは、彼に回復をする様に命令しますが、ケヤルはこの時を待っていたと意識を覚醒させ、魔王の配下を圧倒し、そしてついには魔王を倒し、賢者の石を手に入れる事に成功しました。

回復能力を使えば、使用した相手の経験を手に入れる事の出来る能力は、苦痛と激痛を与えるものではなく、回復させた相手の経験も取り込む事の出来る能力でもあったのです。廃人となったふりをし、ようやくに復讐の機会を得たケヤルは、賢者の石を使い、過去へのやり直しを試みました。フレアと出会う四年前のあの時へと舞い戻ったケヤルは、自分の人生を狂わせ、そして自分を壊しつくした全てに復讐を誓います。二回目のやり直しの人生を手にした彼の復讐は、果たして満たされるのでしょうか？

『回復術士のやり直し』の見どころ

投稿小説サイトの「小説家になろう」で連載し、コミカライズされ、ついにはアニメ化など企画中と、話題沸騰している「回復術士のやり直し」はピカレスク小説の側面があります。悪漢を題材にし、復讐をやり遂げる男の一大叙事詩と、そんな側面のある今作のそんな見どころは、やはり主人公のケヤルの復讐に対する憎悪にあると言えます。

勇者の仲間になって世界を救うと聞くと、それはとても頼もしく、正義と勇気などを盛り込んだ物語かと思いきや、人を苦しめてあざ笑う破綻者達に人生の全てを壊されたケヤルが、時間を巻き戻し、これから起こるであろう未来を利用し、彼らと彼女達の全てを壊していく様は、爽快感と共に恐ろしさも感じられる内容となっています。

正道を行く勇者の物語ではなく、虐げられ奪われ壊された男の復讐劇となるアンチファンタジーな内容で進んでいく悪道を進む彼の行きつく先に注目したい作品です。

『回復術士のやり直し』を実際読んだ感想

一言でいえば「なろう」系のコミカライズは、異世界に転生する作品が多いですが、この作品はその世界で生きる主人公が、時間遡行して二度目の人生を復讐に捧げ、自分を陥れた全てに破滅をもたらすという実にハードな路線で物語が進んでいく、ダークファンタジーな作品とも言えます。

回復魔法使いと言えば、ファンタジーゲームにおいては重要な役どころなのですが、戦闘はからっきしな役どころでもあり、ヒロイン系統に収まりやすいポジションなのですが、この物語の主人公のケヤルはどんな傷も治せる万能の回復魔法が使える存在として登場します。しかし、その能力を使えば、相手の痛みもコピーしてしまう問題点があり、そのリスク故に他の勇者から疎んじられてしまい、腹黒な姫であるフレアによって人生を奪われ、奴隷として扱われてしまいます。物語序盤の彼に対するあまりに不遇な扱いに胸が苦しくなりました。

しかし好機を狙っていたケヤルは、魔王討伐の際に自分を陥れた勇者たちに復讐を果たし、魔王が持っていた賢者の石を使い、時間を回復させ巻き戻すと、二度目の人生で自分を陥れた人間達を破滅へと追いやっていく姿は、まさに悪漢とも言えるほどに、えげつなく行い、壊れてしまった英雄として活躍していく姿は、悪魔の様にも見えますが、どこか爽快感のあるダークヒーローの魅力に染まってしまいました。

否、ダークヒーローとは言わず、もはやヴィランというべきか、彼の悪の復讐劇が、どんな結末を迎え、世界を変えてしまうのかと、そんな悪の復讐劇となるファンタジーが楽しめる作品でした。