篠原千絵『夢の雫、黄金の鳥籠』のネタバレ＆あらすじ！皇帝からの寵愛を受けながら他の男に惹かれていく…女の生き様

2021-04-22

漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』を実際に読んでみましたよ！読み始めたら止まらないネタバレありのあらすじや感想、見どころまですべて教えます。

『夢の雫、黄金の鳥籠』は、篠原千絵が原作者です。小学館の『姉系プチコミック』で連載されています。16世紀初頭、北の小さな村で育ったアレクサンドラは、村が襲撃され、奴隷として売られてしまいます。彼女を買ったのはギリシャ商人マテウスで、アレクサンドラは彼のもとで教養と知識を身につけながらも、だんだんとマテウスに惹かれていきます。ところが彼の正体は、オスマン帝国皇帝スレイマンの側近・イブラヒムで、アレクサンドラは「ヒュッレム」という名前が与えられ、後宮に入り、皇帝の寵愛を受けることに。嫉妬と策略が入り交じる後宮で、彼女は強くしなやかに生き残っていきます。

読んだことがない方は『夢の雫、黄金の鳥籠』を無料で読む方法を調べてみたので、ぜひ参考にしてくださいね。史実をもとにしたストーリーはハマりますよ！

『夢の雫、黄金の鳥籠』漫画情報

 

『夢の雫、黄金の鳥籠』のネタバレ含むあらすじ

舞台は16世紀初頭のオスマン帝国。アレクサンドラは、村が襲われて奴隷として売られてしまいます。その後、ギリシャ商人マテウスに買われ、彼の館で教養と知識を学びます。アレクサンドラがマテウスのことを気になり始めますが、オスマン帝国皇帝スレイマン1世に献上されました。マテウスの正体は、皇帝の側近・イブラヒムだったのです。

アレクサンドラはヒュッレムという名前が与えられ、スレイマンの後宮に住むことになりました。スレイマンの後宮には第一夫人のギュルバハルをはじめ、300人もの妾たちがいましたが、イブラヒムの後ろ盾があるヒュッレムは、すぐにスレイマンからの寵愛を受けます。

ヒュッレムは後宮でどう生きていけばよいか迷いますが、イブラヒムが高い地位につけば、スレイマンがヒュッレムをイブラヒムに下賜することもあり得ると知り、イブラヒムと生きることを夢見るようになります。そしてその思いはイブラヒムも同じでした。

ある日、寵愛を受け続けるヒュッレムは、ギュルバハルから命を狙われます。海に放り出されたヒュッレムをイブラヒムがぎりぎりのところで助けると、二人はそのまま一夜を共にします。イブラヒムは、遠征で手柄を立てて、ヒュッレムを賜りたいとスレイマン皇帝に願い出るので、それまで待っていてほしいと告げます。

しかし、スレイマンたちが遠征に行くと、ヒュッレムは懐妊したことが分かります。スレイマンの子か、イブラヒムの子かわからず、ヒュッレムはとまどいます。生まれた子どもは男の子で、皇子を産んだヒュッレムは第二夫人に昇格しました。そして、遠征で手柄を立てた大宰相に昇進したイブラヒムは、皇帝の妹・ハディージェとの結婚が決められました。これは、二人が結ばれるという夢が終わった瞬間でした。ヒュッレムは、イブラヒムをあきらめ、今後は誰も殺さずにすむ後宮にするため、権力を得ることを望み始めます。そのためには自分の皇子を皇帝の後継者にすることが必要です。

しかし、ヒュッレムの第一皇子・メフメトがスレイマンの子だと確信のもてないイブラヒムは、メフメトをスレイマンの跡継ぎとして推すことはできず、第一夫人ギュルバハルの子・ムスタファを推すことになりました。ここからヒュッレムとイブラヒムの長い戦いが始まります。

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『夢の雫、黄金の鳥籠』の見どころ

史実をもとにした漫画ですが、先が読めないストーリーがとても面白いです。奴隷から皇帝妃まで上り詰めたヒュッレムは、有名な歴史上の悪女ですが、史実とフィクションがうまく掛け合わせられ、優しく強い新たなヒュッレム像が作られています。

最初のころは後宮内の女の戦いや、イブラヒムとの禁断の恋にドキドキしていました。しかし物語は徐々に後宮内の権力争いとなり、イブラヒムとヒュッレムも対立していきます。ヒュッレムとイブラヒムの関係はどうなるのか、今後ヒュッレムは後宮でどうのし上がっていくのか、今後の展開が読めず楽しみです。

『夢の雫、黄金の鳥籠』を実際読んだ感想

篠原千絵先生の作品が好きで読み始めました。いつも通り絵がきれいで、衣装や建物など、華やかなオスマン帝国の世界観が再現されています。読むたびにトルコに旅行に行きたくなってしまいます。

同じくヒュッレムの生涯を描いたトルコの人気ドラマ、「オスマン帝国外伝～愛と欲望のハレム～」も見ているので、同じ自分をテーマにしてもこんなにストーリーや人物の描き方を変えることができるのかと驚きます。

人を殺さずイブラヒムとの恋愛は予想外の設定で、恋愛ものとしても楽しめます。また、後宮の女同士の戦いや駆け引きも面白いです。ヒュッレムが知恵を使ってうまく切り抜ける場面もあり、しなやかに強いヒュッレムを応援してしまいます。史実での結末を知っているからこそ、今後どのようなアレンジや展開が待っているのか、続きが気になる作品です。